第二部 講演会

  • カテゴリ:総会
  • 日付:

演題  『今、いじめを考える』
講師  浅岡鏡子氏(新21回生)臨床心理士
出席者 81名

 日本においていじめの問題が社会問題として取り上げられるようになって30年が過ぎようとしています。この間、被害者生徒が自ら命を絶つという悲劇が、おおよそ10年ごとに起こるという状況が繰り返されてきました。そして2013年に「いじめ防止対策推進法」が施行され、現在は法律を背後に据えて教育活動が進められる状況にあります。
 皆様は自らの体験や見聞の中で、いじめの問題をどのようにとらえ、感じられていらっしゃるでしょうか。人と人との関係が成立する集団の場で起こるいじめの問題は、子ども達の成長発達に大きな影響を与えるものです。また大人社会の影響を色濃く反映していると考えられる事象も散見されます。
 いじめ問題の現状を深く丁寧にみていくことによって、自らを振り返り、大人のあり様を探りつつ、子ども達に何を伝えていくのか、ご一緒に考えてまいりたいと思います。

<浅岡鏡子氏プロフィール>
 日本女子大学家政学部児童学科卒業後、東京都立教育研究所で、幼児から児童生徒の教育相談(臨床)に長年携わってきました。同時に、子ども達の示すさまざまな社会心理的問題・・・不登校、集団不適応、落ち着きなし等々をどのように理解し、解決に向けて如何にかかわっていったらよいかに関する臨床的調査研究を継続してきました。
 現在は、東京都公立学校スクールカウンセラーとして、学校で子ども達や保護者の方々そして先生方とかかわる毎日です。
 またここ15年程、母校目白キャンパスで、非常勤講師として教職課程で「学校カウンセリング基礎論」の授業を担当いたしました。




メニュー